ダトロウェイによる治療中には、以下のような副作用があらわれることがあります。
副作用のあらわれ方には個人差があり、なかには症状が悪化すると日常生活に支障がでたり、場合によって命にかかわるものもあります。
- 上記以外の副作用があらわれる場合もあります。
- 少しでも気になる症状があらわれた場合には、ダトロウェイによる治療を受けている病院の医師、看護師、薬剤師に相談してください。
注意いただきたい副作用
間質性肺疾患
角膜障害※
※角膜障害と同じような症状としてドライアイが起こることがあります。
次のような症状や、それ以外にも眼の異常を感じた場合は、がまんせず、速やかにダトロウェイによる治療を受けている病院の医師、看護師、薬剤師に知らせてください。
- 眼がゴロゴロする、眼が痛い
- 物が見えづらい
- 眼が乾燥する
- 涙の量が増える
- いつもよりまぶしく感じる
- 眼が充血する など
- 眼の表面にある角膜の炎症により、眼の痛みや不快感があらわれたり、さらに症状が進むと物が見えにくくなることがあります。
知っておきたい!ワンポイントアドバイス
- 予防や症状を軽減するためには、毎日のセルフケアが大切です。
- 角膜炎の予防や症状の悪化を防ぐために、ダトロウェイによる治療中は、担当医の指示に従い、以下のことを実施してください。
点眼

医師から指示された点眼薬を毎日6回程度点眼しましょう
コンタクトレンズ

原則、コンタクトレンズの使用は控えてください
※点眼薬はご自身で薬局またはドラッグストアで購入してください。
詳しい情報は「ダトロウェイによる治療を受ける患者さんとご家族へ」をご覧ください。
インフュージョン リアクション
点滴中や投与後24時間で次のような症状を感じた場合は、速やかにダトロウェイによる治療を受けている病院の医師、看護師、薬剤師に知らせてください。
- 発熱・寒気
- 発疹
- 注射部位のほてり・痛み
- 嘔吐
- めまい
- 動悸
- 息切れ・息苦しさ など
- 点滴中または投与後に、アレルギーのような症状があらわれることがあります。
- これらの症状は、1回目の投与時にあらわれることが多いですが、2回目以降にあらわれることもあります。
骨髄抑制
次のような症状を感じた場合は、速やかにダトロウェイによる治療を受けている病院の医師、看護師、薬剤師に知らせてください。
- 赤血球が減る
→ 貧血:めまい、動悸、息切れ
など - 白血球が減る
→ 感染症:発熱、寒気、喉の痛み
など - 血小板が減る
→ 出血:鼻血、青あざ、血便
など
- 骨髄の機能が低下して、血液を作る働きが悪くなることを骨髄抑制といいます。
知っておきたい!ワンポイントアドバイス
- ご自身ではわかりにくい副作用であり、重篤化する場合もあるため、定期的な血液検査が行われます。
その他の副作用
口内炎
次のようなの症状や、それ以外にも口の中の異常を感じた場合は、我慢せず、速やかにダトロウェイによる治療を受けている病院の医師、看護師、薬剤師に相談してください。
唇や口の中に
- 痛みがあり、食事がしづらい・喋りづらい
- 違和感がある(粘膜がガサガサ・ゴワゴワする)
- 赤みやただれ・腫れがある
- 血がにじむことがある など
- 口の粘膜の炎症により、痛みや出血がでたり、症状が進むと食事がとりづらくなることがあります。
知っておきたい!ワンポイントアドバイス
- 予防や症状を軽減するためには、毎日のセルフケアが大切です。
歯みがき

朝・晩(可能なら昼も)
ていねいに歯みがきをしましょう
うがい

起床時、毎食前後、就寝前など
定期的にうがいをしましょう
食事の注意点
刺激の強い食べ物や飲み物を控えましょう
悪心(吐き気)、嘔吐、食欲低下
- 症状が強い、長く続いている、食事や水分がほとんどとれない場合はがまんせず、ダトロウェイによる治療を受けている病院の医師、看護師、薬剤師に相談しましょう。
- 症状に応じて、吐き気止めを服用します。
知っておきたい!ワンポイントアドバイス
- 食べられるもの、好きなものを少しずつでよいので食べるようにしましょう。
- 脱水症状にならないように、水分はしっかりと補給しましょう。
疲労感
知っておきたい!ワンポイントアドバイス
- 睡眠・休養を十分にとり、無理をしないようにしましょう。
脱毛症
- 投与開始から数週間後に毛が抜けやすくなるなど、脱毛が起こることがあります。
知っておきたい!ワンポイントアドバイス
- シャンプーは刺激の少ないもので、やさしく洗いましょう。
便秘
- 症状が長引いている場合は、がまんせず、ダトロウェイによる治療を受けている病院の医師、看護師、薬剤師に相談しましょう。
- 症状に応じて、緩下剤、整腸剤などを服用します。
知っておきたい!ワンポイントアドバイス
- 水分をこまめにとり、食物繊維の多い食事をとりましょう。
- 軽い運動をこころがけましょう。
- 上記以外の副作用があらわれる場合もあります。
- 少しでも気になる症状があらわれた場合には、ダトロウェイによる治療を受けている病院の医師、看護師、薬剤師に相談してください。